SSブログ
前の10件 | -

Google Glass をもっと広めよう!

最近IT系の会社に勤めている人と話すと数多く話題に上るのに、それ以外の友人とはまだまだ全く話題にも上らないものの一つにGoogle Glassがあります。

本当にとってもホットな話題ですよ。まだまだ知らない方は、ぜひ一度こちらのサイトを見て、一歩先の未来の姿を見ると面白いです。

Google Glass Home ページはこちら

Google Glassでカメラを撮影したり、デレビ電話している映像がありましたが、なんと言っても便利なのがナビじゃないでしょうか。これならどんな場所に行くにも迷いません。

これ、ドラゴンボールをリアルタイムで見ていた世代にとっては、「ついにこの時代が来たか!!」と大興奮ではないでしょうか。そうですね、スカウターがついに現実のものになりましたね。

誰かGoogle Glass用のアプリでスカウター作ってくれませんでしょうか!?そしたら、全国、いや全世界のドラゴンボールファンは絶対にダウンロードしますよ。

Google Glass用アプリでドラゴンレーダーでもかまいません。目的地を四星玉にして、懐かしの緑色のグラフィックでピコンピコンと地図ナビをしてくれるアプリを作ってくれたらそれも買います。どなたか作って下さい。

(ゆたは仕事のプログラミングが忙しくて、作る余裕があまりなさそうです。。。)

Googleはこういう新技術への挑戦があって面白いですね。近年は製品の買収に走り、iPadが売れてからNexus 7を出し、魅力が薄れていたようにも感じる時期もありましたが、今回は底力を見せてくれた気がします。この製品、期待しています。

今回はもう既に知っている人には、このエントリは何も新しくないですね。今日現在、まだまだ日本での世間の広まり方が緩やかだと思ったので、エントリで紹介させて頂きました。

このエントリでGoogle Glassって面白そうって思ったら、ぜひ周りの人にも広めて話題にしてみてください。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

世界で一番シンプルな決め方の技術を読んで


最近、本棚の整理をしていて懐かしい本が出てきたので一読をしてみました。「チーズはどこに消えた」で有名になったスペンサージョンソンさんの決断に関する本です。


世界で一番シンプルな決め方の技術―優柔不断を克服する「6つの質問」

世界で一番シンプルな決め方の技術―優柔不断を克服する「6つの質問」

  • 作者: スペンサー・ジョンソン
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



世界で一番シンプルな決め方の技術―優柔不断を克服する「6つの質問」
***
本のまとめ
決断をするためには、まず今謝った判断で進めていることを一時中断する必要がある。そして、次の3つの問いかけで選択肢を考えていく。
A. 選択する上でに重要なポイントがわかっているか
B. 選択肢を選んだ結果どうなるかをよく考えたか
C. 選択肢をあげ尽くしたか(他に選択肢はないか)

その選択時に自分がどのように感じるかが、結果に影響を与える。
具体的には
a. 自分がやりたいと感じているか
b. 自分に正直な決断をしていると思えるか
c. 自分を信じているか
この3つの問いかけにYesと言える決断が出来れば、良い結果が生まれる。
***


個人的にはA「選択する上でに重要なポイントがわかっているか」が最も重要かつ効果が大きいのではと思いました。決断するための基準となるポイントを押さえておけば、即決できますよという趣旨です。

例えば、ジョンFケネディの「10年以内に月に有人飛行をし、無事に帰って来る。」というアポロ計画で、重要なポイントは『10年以内で月の有人飛行実現』『月から無事に帰って来る』と言う2点です。

このポイントが押さえられていれば、「有人飛行で帰還できる安全性はきわめて高いが、実現するのに15年以上かかる」宇宙船の開発案への投資は即NGだと決断できます。また「8年で月に到達可能になる見込みがあるが、実現しても無事に帰って来る確実が30%未満」の開発案も即NGです。

このように重要なポイントが抑えられると、いち早く決断ができるようになります。


それ以外のB「選択肢を選んだ結果どうなるかをよく考えたか」C「選択肢をあげ尽くしたか(他に選択肢はないか)」は、程度の差はあれ皆さん実践されているのではないでしょうか。

(まあ僕なんかは「選択肢を選んだ結果どうなるかを"よく"考えたか」と言われると、「う〜ん」とうなってしまいますが。)


A. 選択する上でに重要なポイントがわかっているか→決断しやすさに影響
B. 選択肢を選んだ結果どうなるかをよく考えたか→選択肢の評価
C. 選択肢をあげ尽くしたか(他に選択肢はないか)→選択肢の漏れを防ぐ


僕も含めて、多くの人は選択肢の評価について十分すぎるほど考慮に入れているように思います。ですが、似て非なることですが、選択肢を評価する事と重要なポイントを抑える事は異なります。

例えば、1人だけ採用できる時に、太郎さん・花子さんの2人を面接をして次の情報を得ることは選択肢の評価です。


太郎さん・・・前の会社で営業を長年担当し、コミュニケーション能力が高い。英語での商談も可能。
花子さん・・・経理の経験が豊富。またシステム系の会社に勤めた経歴もあり、経理システムの見直しプロジェクトもリードした経験。


これだけでは、2人とも優秀で有能な人材だということが分かっただけで、どちらを採用したら良いかという判断が出来ません。

でももし、会社の方針として「会社の成長期に拡大しすぎた経費を抑えることに今後重点を置く」という指針があれば、重要なポイントとして「会社の経費削減に貢献できる人材」を設定でき、今回雇う人は花子さんだと決められます。どんなに評価しても、決める基準がなければ即決できません。


本は平易な文章で書かれていますが、いろんな境遇の人にも当てはめられるように(?)、とても抽象的で少々分かりにくいところがあります。興味ある方は読まれてはいかがでしょうか。


nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

リバース・イノベーションという考え方

先進国の会社の製品をそのまま発展途上国で展開しようとして、それがうまくいかないことは多々あるようです。でも、その逆は真であるという考え方があります。つまり、インド・東南アジア・アフリカなどの発展途上国で起こったイノベーションが、先進国でそのまま展開できるという考え方で、これをリバース・イノベーションと言うそうです。


遅ればせながら、今日このリバース・イノベーションという言葉を知りました。


イノベーションという言葉は、言葉自体が先行してしまうので、あまり使いたくないのですが、ここでは「新しい技術によって、生産性やコストが大幅に改善すること。今まで作れなかったものが作れるようになること。」という意味で使いたいと思います。


リバース・イノベーションとはちょっと面白い考えだなと思ったので、すこし事例を調べてみました。代表的な例は米国を代表する大企業ゼネラルエレクトリック(GE)にあげられます。


GEはこのリバース・イノベーションをずいぶん前から意識していたようです。検査機器の エコー(超音波診断装置)をかつて1000万円で日本などの先進国の医療機関に販売していましたが、 新興国で売るために中国農村部向けに150万円ほどのエコー開発。 中国市場受け入れられただけでなく、興味深いのはその中国農村部向けの低価格のエコーが、 先進国でも売れるという現象が起こったそうです。 新興国で製品開発し、 それを先進国市場に投入するというビジネススタイルが「リバース・イノベーション」 であると言います。


そしてこの考え方に感化され、「これからの製品開発は発展途上国で行うべきだ」という一部の人いるようですが、ゆたはそれは早急すぎるように思います。


ここからは私の考えです。


私はリバース・イノベーションの威力を認めた上で、それでも発展途上国の開発だけでなく、先進国にも開発拠点を残すべきだと考えます。それは先進国で起こすイノベーションと発展途上国で起こすイノベーションの質が違うと考えているからです。


まず初めに、なぜ発展途上国でイノベーションが起こったのかを考えてみたいと思います。このイノベーションが生まれるのは可能にするのは、発展途上国の制約条件です。先のエコーの例では1000万円を800万ではなく、約10分の1ほどの値段に押さえないと売れないという厳しい制約条件です。


例えば10時間かけていた仕事を8時間で終える必要があるときは、「頑張る」だけでどうにかなります。でも1時間で終わらせなければならない時には、コンピュータによる自動化など新しい技術が必要になります。厳しい制約は技術の進歩の生みの親になる場合があるのです。


多くの発展途上国では、このような大幅な生産性やコストの改善が、いやおうなしで求められ、イノベーションが起こります。ここで重要なのはこの時のイノベーションの意味は「新しい技術によって、生産性やコストが大幅に改善すること。」という意味です。


一方で、今まで先進国で開発してきた理由も考える必要があります。先進国で開発する理由は種々ありますが、見逃せない理由の1つに最先端の科学技術・開発者が先進国に集まることがあげられます。先進技術と開発者が集まる場所に、イノベーションが生まれます。この時にイノベーションの意味は「今まで作れなかったものが作れるようになること。」です。


これらイノベーションの質が違う以上、どちらだけを行うというのは不十分だと考えました。改善のイノベーションだけで、新規のイノベーションがなければ、企業は衰退の道をたどると言った「イノベーションのジレンマ」はベストセラーになっているので、読んだ方も多い思います。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

  • 作者: クレイトン・クリステンセン
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本



ともあれ、現状では先進国だけで開発をリードする企業が多い中で、リバース・イノベーションの考え方は非常に大きなインパクトを与えてくれます。今日は大変良い言葉を知りました。
nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

「今日の日本の空は何色だろう」

今日は一風かわって、お気に入りのサイトの紹介です。

そらいろ、- きょうの日本の天気

寝る前などのゆったりとした時間に、何の気なく明日の天気を見るのに良いサイトです。

さっきも、ぼーっとこのサイトを眺めていたのですが、明日の東京の天気はどうやら「雨か雪のち曇り」だそうです。でも何時に降り出すとか、降水確率何パーセントだとか、細かい情報はいっさいありません。

「明日は雨らしいよ。あっ、でもひょっとした雪かもね」くらいの情報しか分かりません。

でもこれだけでも、不自由する事はありません。
普段どれだけ必要以上の情報にさらされているかがわかりますね。


しばらく見ていたくなる、ゆったりとした雰囲気を出しているので、とってもお気に入りです。頑張った疲れによく効きます。
nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

宛名の行を寿で消す心づかい

最近、ちょっとしたところに日本語の良さを感じることがありました。今回はその話をしたいと思います。


先日、お祝い事の招待状を友人に送ったのですが、その出欠確認の葉書が帰ってきました。「出席・欠席」とだけ印刷していた欄には、欠席に二重線で引かれて、その前後に手書きの文字が付け加えられていました。


「喜んで 出席・欠席 させて頂きます!」


その文章にその友人らしさが出ているなあと思っていたのですが、宛名を今一度見ていると見慣れない文字に気づきました。返信時に相手の宛名の「行」を「 様」とするのは、よくやる事ですが、この友人は取り消し線ではなく、寿の文字を使っていたのです。


ちょうどこんな感じです。


寿で行きを消す.jpg


お祝い事の出欠葉書の宛名だからこそ、取り消し線に「寿」の文字の横線を使うという細やかな心づかいが、本当に嬉しく思いました。


後でその友人に聞いて見たところ、「私も人から頂いた葉書で、寿で消すのを知りました。他の人に送る時には、是非そうしたいと思っていたので気づいて頂いて嬉しいです。おめでとうの気持ちをそんなところで表現できるって、日本語って奥深いなと思います」と言っていました。


その昔、自分が子供の頃は、厳しくしつけられる度に面倒な思いをしてきました。少し年を取ってから考えると、当時のしつけは動作・仕草・言葉で相手に気持ちを伝える方法を学んでいたように思います。そのしつけは、私本人のためでもあり、私が動作・仕草で気持ちを伝える大事な相手のためであったのかも知れません。


これは伝え聞いた話ですが、「仕付け」とは着物や洋服の縫い目を正しくさせ、仕立てが狂わないよう縫い付けることを言うようです。乱れずに形を保つ事がしつけであり、それに「身を美しくする」という躾という漢字を当てたそうです。


細かいところに気を使える友人自身の人の良さと、それを表現できる日本語の良さを感じました。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

フェリシモ500色 色鉛筆

安さを売りにする商売は、規模の経済やグローバル化と親和性が高く、近年、そうした企業の商品が世にますます広まったように思います。そうしたグローバル化によって世の中に画一化されたものが広まることは以前、和食 - WASHOKU - を世界遺産にで書いた通りです。


安さは私たち消費者にとって、とても大事な要素です。でも少々値段が高くても買いたい気持ちを涌かせる商品が世の中に広がることは、その社会全体の魅力につながります。


今日はそんな魅力ある商品を一つ紹介します。フェリシモ500色 色鉛筆です。


この色鉛筆には色鉛筆をこよなく愛する人の思いを色々なところで感じます。思いっきり好きな事に打ち込んで企画をし、長い時間と手間をかけて色鉛筆を作りこんだ。その企画・開発は仕事ならではの苦労も抱えているだろうとも思うのですが、そんな想像をしてもなお色鉛筆への強いこだわりのほうが随所に感じられます。

この色鉛筆の一つの特徴は、500色の一つ一つにつけられた独自の色の名前です。
ちょっと見てみましょう。とても強いこだわりと色鉛筆への愛着を感じます。そして気になったら、フェリシモのサイトを見てみましょう。


<赤>
ベコニアの花時計
雪ん子のほっぺ
火の鳥の舞
巫女の紅袴
母の日のカーネーション


<オレンジ>
午後のアップルティー
浅草の手焼きせんべい


<白>
ヴァニラアイスクリーム
夏の終わりの20世紀梨


<茶>
傷心のティラミス
たぬきの鼓笛隊
お母さんのおしるこ
古本の革表紙


<緑>
木漏れ日プロムナード
アーサー王の剣の湖
朝もやに霞むしだれ柳
雨を喜ぶあまがえる
ベートーヴェン「田園」
柊のクリスマスリース
京菓子と抹茶
コアラの好きなユーカリ


<青>
ラムネのあぶく
エメラルドの都
輝く樹氷
初雪の空
ハレー彗星の伝説
パルテノン神殿の夜明け...etc


前回のエントリでは「俺のフレンチ」の取り組みを素晴らしいと思いながらも、批判をさせて頂きました。たかがサラリーマンの身ですが、危惧している点を指摘したつもりです。近年、あまりにも消費者の中で安いものへの意識が強く、企業もそれに答える努力をしているように思うのですが、企業の努力は安易に安さへの追求に走るのではなく、価格ではない価値の提供・強い魅力の提供をしてほしいと思う気持ちがあります。


今後の大きな世界の流れとして、世界各地で発展途上国が経済発展していく事は恐らく間違いがないでしょう。そうなった時に、安さを売りにする商売は、発展途上国の安い労働力などでは太刀打ちできません。


そして、そうなった時に先進国の企業に必要なのは、500色の色鉛筆などの強いこだわりを持った商品、以前紹介した日本食などの圧倒的な文化が、今後世界で勝負するためには必要だと考えています。グローバル化されて安い・単一化された商品が広まる中だからこそ、独創性と圧倒的な文化が価値を生むと思うのです。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

俺のフレンチのビジネスモデルの危うさ

さて、前回のエントリに引き続き、格安フランス料理の「俺のフレンチ」について考えています。

前回とタイトルは似ていますが、内容は少し異なります。今回考えたいのは、「俺のフレンチ」の将来についてです。ゆたはこれをちょっと危うい目で見ています。少なからず数年のうちに軌道修正を計られるでしょう。

そう考えるのは「俺のフレンチ」の価値の本質が安さにあるからです。安さを求める客が大事なのは、価格に対して提供される価値なので、同じようなコストパフォーマンスの店が現れた時に必ずしもお客は「俺のフレンチ」を選択しないのです。今後現れる(もしくは既に現れている)模倣者のお店に流れてしまう危険を常にはらんでいます。

お客がライバル店に流れるとどうなるのか、前回のエントリでも示した表で考えてみます。
簡単のために、ライバル店が進出した後、このお店の客層のシェアをライバル店を半分に分けあった状態になった時の売上げを下の表にまとめ直しました。

俺のフレンチライバル出店後.jpg

結果を見れば当然かもしれませんが、シェアを半分に分け合ったので、売上げは半減しています。「俺のフレンチ」の戦略のキーポイントは、一日あたりのお客のべ人数を増やす事が重要だったので、模倣点にお客が流れる事が即売上げに直結します。

また「俺のフレンチ」の収益モデルが斬新で優れているからこそ、それを模倣する者が現れます。しかも、収益モデルがシンプルであるからこそ、模倣のしやすさを助長させてしまっている状況です。

模倣しやすいビジネスが価格競争に陥りやすいのは、消費材メーカーを見てみれば分かります。

例えば、消費材の歴史をひも解くと「頑固汚れに○○」という洗剤が出来てブームが起こると、他社が模倣した製品を作り、各社商品に差がなくなります。模倣によって商品の差ではなくなると、価格を下げて、少しでも安いものを提供しようと各社コストカットを始め、企業の体力勝負に入る。その後、協力な洗剤によって荒れた手を守るために「手にやさしい○○」という新たな商品を、ある企業が開発して売れると、またライバル企業が模倣して同じ事が起こる。その後も同様なことが「除菌ができる○○」が「弱酸性○○」という洗剤や石けんでも起きています。

なので、ゆたがレストラン経営者だった場合に「俺のフレンチ」と同じ戦略を取るか、と言われれば私は取りません。安さを売りにする価格競争を助長していることと、模倣しやすい戦略が価格競争を生み、ライバル企業との疲弊戦に飲み込まれるからです。

先に上げた消費材のように、ブームとなりうる次の戦略がどこからか打ち出されて、今後はその模倣になるかもしれませんが、俺のフレンチ流ビジネスモデルが方針転換を求められる日がそう遠くないように思われます。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

俺のフレンチのビジネスモデルの凄さ

アイアンシェフを見ていたところ、挑戦者に「俺のフレンチ」のシェフが出ていました。

このお店をご存知な方も多いかと思います。このお店は、一流レストランで働く経験を持つシェフが、良い食材を使いながらも、低価格なフランス料理を提供していることで有名なお店です。

ちょっとメニューを見てみましょう。たとえば、こんな感じです。
甘エビのタルタル キャビアをのせて・・・714円
フォワグラのコンフィ・・・1,029円
活オマールのロースト・・・1,344円

なるほど、これは納得のお値段です。行列ができるわけだ。。。

さて、気になるのが、これで採算がとれるのかという点です。通常のフランス料理店の原価率が30%ほどといわれる中、創業者の方の話によると俺のレストランでの原価率は45%以上にもなるようです。


アイアンシェフの中で説明をされていたその安さの秘訣は、客席数と回転率を高める事だそうです。そのために立ち席にし、お客の滞在時間を抑えてながら、収容人数を増やす事で、売上げを上げているのだと。


つまり、利益を出すためには、通常、以下のように考えるところを。。。。


( 利益 ) = ( 客数 ) × ( 客単価 ) × ( リピート ) - ( コスト)


俺のフレンチでは、次のように客数を客席数と回転率に分けて考えています。


( 利益 ) = ( 客席数 ) × ( 回転率 )× ( 客単価 ) × ( リピート ) - ( コスト)


その上で、客席数と回転率が多ければ、客単価が下っても、コストが上がっても経営できるという考えをしています。


理論上は可能ですが、実際のところはどうなんでしょうか。
ちょっと紙と鉛筆を手に計算をしてみましょう。


さて、先ほどのアイアンシェフでの話と「俺のフレンチGINZA店」の情報を食べログから拝借すると以下のようになります。
<俺のフレンチGINZA>
客単価・・・4,000円
座席数・・・60席
回転数・・・3.5
原価率・・・45%

比較対象として、俺のフレンチGINZAとほぼ同じ面積の高級フレンチレストランを考えます。この店では2万円のフルコースを出し、席を用意するため「俺のフレンチ」の3分の2のテーブル数を設けているものとします。

<高級フレンチ店>
客単価・・・20,000円
座席数・・・40席
回転率・・・1.0(一晩で各席を2回転、かつ半数の席が埋まっているとする)
原価率・・・30%

この2つの店の1日の売上げを求め、売上げから食料の原価を引いた金額まで求めてみます。

俺のフレンチ売上げ予測.jpg

結果、俺のフレンチと高級フレンチ店に大差はありません。
これで行けると考えた俺のフレンチの経営者の方はすごいですね。

言われたら、こういうビジネスモデルもあるんだと理解できますが、なかなか最初にこれを発想できません。この新規性に俺のフレンチの凄さがあるんだと思います。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

新成人の皆さんへ

昨日、新成人を迎えた皆さんへ、ちょっとだけ先に生きる者として、何かアドバイス・メッセージを送れたらと思って色々考えました。20歳からの幾年に経験する経験は、未成年から成人への変化、学生から社会人への変化など、自立する必要が求められる中で、どう生きたら良いのかを自分へのアドバイスも含めて書きました。


・自分が何に楽しいと思うのか。興味を持てるかを探しましょう。それが見つかるまでは目の前の事を全力で取り組んでください。

・自分の考えが変わるほどの本に出会うまで、とにかく本を読みあさると良いです。一度その本に出会ったら、じっくりと何度でもそれを読み、その解釈を自分でしてみて下さい。

・友人との会話でもブログでも、自分の考えを発信する機会を持ちましょう。受信者に甘んじてはなりません。

・時間は大切に。人生は限られています。やりたいことが見つかったら、それをしましょう。

・世の中に不満を持ちましょう。その不満は世界を変える種になります。

・お金について考えましょう。お金と豊かさは違います。お金持ちになるための人生ではなく、幸せや豊かさのためにお金を使える人生を送って下さい。

・たくさん笑って、たくさん泣いて、たくさんふざけ合って。友人・家族と過ごす時間を大切に。

・選挙に行きましょう。その時、自分の思う最良の選択をして、世論に一石を投じましょう。

・以上のアドバイスは参考程度に。何がいいかは自分で判断をして、主体的に生きて下さい。


また二十歳にもなれば、多くの人が身の回りのいくつのか死を経験していると思います。その時に感じた拭いがたい生命の儚さ・短さの感覚を忘れないで下さい。それでも人は、毎日の生活の中に大事な事を忘れてしまいます。「人生は短い」という言葉を聞いたときに、その時の自分の感覚を蘇らせる事が出来るよう、悲しい時は思いっきり悲しむといいです。人の一生は短い、というのはあなたの大事な人が最後に教えてくれるメッセージです。


その短い人生の中で、精一杯生きて下さい。一生懸命な姿なあなたに、周りの人はきっと力を貸してくれるはずです。成功であれ、失敗であれ、その結果が出る頃には、もう既にあなたにとって一番大事な人がそばに何人もできているはずです。


以上のアドバイスは参考程度に流して下さい。何がいいかは自分で判断をして、主体的に生きて下さい。これはあなたの人生です。
(2013年1月5日エントリ: This is your Life )。
(あっ、でも選挙は行きましょうね。)


でも、もしも私のやりたい事と、ご自身のやりたいことが一致するようなら、一緒に世の中を良くする方向に変えていけたらと思います。全く同じでなくても、多方面に各々の若者が世の中に一石を投じて行けたらいいですね。


どこかで仕事でご一緒するのを楽しみにしています。
改めましておめでとうございます。
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

世界は少しずつだけ進歩する - ジャネルさんの18ヶ条を読んで

ジャネルさんの18ヶ条を読んで考えた事を以下に書きます。
もしまだ読んでいない方がいらっしゃったら前回のエントリを読んでから、以下のご覧下さい。

以下、ゆたの考えです。
*****


いまや携帯電話を持たずに、一生を過ごすことは恐らく不可能です。十年後は携帯に変わる別のテクノロジーが登場するかもしれませんが、それはさらに個人と個人を常に結びつける道具へと変化していることでしょう。人は他の人と思いが通じ合うことに喜びを見い出すという性質、また人と人の協業が価値を生み出し続ける性質を持っている以上、この流れは今後も変わりません。


しかし、技術が発展することによって負の部分が与えられると批判し、嘆くだけでは意味のない議論です。避けることが不可能である以上、長所・短所を理解し、道具とうまくつき合っていく必要があります。


この点をジャネルさんは理解しています。18か条を読むと、以下のような携帯電話の欠点を分かっていながら、それを息子と一緒に克服するするために約束事を決めています。


<携帯電話の欠点>
・マナーなどの使い方により、人に迷惑・心配をかける恐れ
(3条, 4条, 11条)

・実体験が少なくなること:会話は人生で大事なスキル、体験学習や考える力を養う機会を失う。
(5条, 8条, 9条, 13条, 14条, 17条)

・言葉の暴力の助長:嘘をつく、人を騙す、ばかにするなど
(7条)

・性に関する情報のアクセスや送受信
(10条, 12条)

・オンラインになっていないことへの不安・依存
(14条)


そして取り上げている項目数からも分かるように、ジャネルさんが最も危惧していると思われるのは携帯電話により実体験の減少です。人との直接的なコミュニケーション・自分の頭で考えること・自分に様々な経験がへることは、子供の健全な成長だけでなく、私たち大人にとっても多大な影響を及ぼすことになります。


それにも関わらず、ひと世代・二世代前に言われた「家族の会話を失わせるテレビ・読書や勉強の時間を奪うテレビを見ないようにしよう」といった極端な話にならないのは、誰もが暗黙のうちにネット・携帯電話の利便性を認めているからに他なりません。


ネットに蓄積された知恵・技術・サービスを応用することで、個人ができることはこの十数年間で著しく拡大しました。私たちは、歴史上かつてないほど、個人が能力を発揮できる時代に生まれています。そしてそのネットを活用して、各個人が世の中にインパクトを与えるために必要なのは、豊富で深い実体験に培われた自ら考えられる力と実行力、経験を生かしたアイディアです。


先の文章では携帯電話の短所は実体験を減らせることだと書きましたが、同時にそれは豊かな実体験を積んだ上でネットを活用することで、新たな価値を個人が生み出すことができるんだという事を認識すべきだと思います。そうなると最早それは、携帯電話の欠点ではなく、次の世代への課題点です。


携帯電話よって、実体験の重要性と自ら考える力が失われつつある状況に陥った昨今、ようやくその重要性を認識できるようになったのです。携帯電話をはじめとするテクノロジーと実体験のバランスを課題として、ネットと現実の世界の双方を活用して新たな価値を生む次の段階に進む時期に来ていると思っています。


一歩進み、半歩下がって、一歩進む。
世界は少しずつだけ進歩しているようです。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog
前の10件 | -

仕事や勉強などの毎日あれこれと考え事を記録するゆたのブログです。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。